絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★★630「貝の子プチキュー」~「絵本です」と言うのは違和感を感じてしまう、美しすぎる大きめの芸術作品。とにかく読んでほしい。

貝の子プチキュー (日本傑作絵本シリーズ)

「絵本」という表現はなんか違う。。非常に重厚で美しい総合的な芸術。
心からお勧めします。

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「貝の子プチキュー」表紙


「「絵本です」と言うのは違和感を感じてしまう、美しすぎる大きめの芸術作品。とにかく読んでほしい。」

かなり大きな絵本です。「絵本」というジャンルで語るにはもったいないとすら感じてしまう総合芸術作品です。
茨木のり子さんが唯一書いた絵本であり、山内ふじ江さんの絵がこれまたすべて大作の傑作かつ代表作です。
一生そばに置いておきたい、そしていつも眺めていたい。それほどの美しさを放っています。
大人にこそ読んでほしい、「絵本」と軽く言うのはほんとに違和感を感じてしまうような、不思議な芸術作品。

絵本レビューはあらすじや内容を語る自分ですが(絵本で衝撃のラストとか、伏線が、とかあまり多くないし…)、これに関しては内容について何も事前に教えたくありません。
とにかく心を無にして読む、というか感じてほしいです。
なんともいえない気持ちになりましたが、年齢を重ねるうちに、これも消化できるようになるのかな。
たぶん印象は人生のステージによって色々変わっていく気がします。

ぜひぜひぜひぜひおススメです!


2.情報

著者:茨木 のり子 (著), 山内 ふじ江 (イラスト)
出版年月日:2006/6/30
出版社:福音館書店
ページ数:40ページ
おすすめ対象年齢:7歳から むしろ大人向け