絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★297「あかいかさがおちていた」~一本の赤い傘をめぐる、想像力をたくさん使うユーモラスな物語

あかいかさがおちていた (単行本絵本)

「雨」特集。
絵本というより、児童書に近い文字量とストーリーです。
年長さんくらいから飽きずに楽しく聞けるかな。とても楽しいユーモラスな作品。

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「あかいかさがおちていた」表紙


「一本の赤い傘をめぐる、想像力をたくさん使うユーモラスな物語」

1965年あかね書房から出版された作品の復刊。
「ぐるんぱのようちえん」「たろうのおでかけ」「パンのかけらとちいさなあくま」などの堀内誠一さんの初期の絵と、「かちかちやまのすぐそばで」で国際アンデルセン賞優良賞を受賞した筒井敬介さんのお話。
絵本というより限りなく「児童書」「童話」に近い内容と分量なので、それに移行中の我が家は、一回目に読んだときは子どもも大人も読むのが疲れて途中で終わりにしてしまいましたが、二回目からはとても楽しく読めました。
赤い傘がジャングルの中に落ちていて、そこからお猿さん、ヘビ君、病院の看護師のカンガルーさん、クジラ君。リスさん家族…と転々としていく様子をユーモラスに描いた作品です。
難しい語彙や状況が出てくるので理解するのは5~6歳くらいからでしょうか。
心の中でいろんな想像力がかきたてられる、とても刺激的な作品だと思います。


2.情報

著者:筒井 敬介 (著), 堀内 誠一 (イラスト)
出版年月日:2011/9/30
出版社:童心社
ページ数:48ページ
おすすめ対象年齢:5~6歳から