びっくりしました。富山はデザインが熱い場所なんですね！ 激アツ。
主人の実家が福井で、GWは毎年福井に帰省しています。
北陸新幹線と特急の乗り継ぎ駅である金沢では、ちょこちょこ途中下車して、21世紀美術館を見に行ったりご飯食べたりしていたんです。
でも富山にまともに行ったことが今までありませんでした。
主人も福井だから近いはずなのにちゃんと行ったことがないと。
主人の親戚たちも「富山ってそういえば行かないね…」みたいな反応。
福井〜富山間はあれか、千葉と埼玉の人がお互い「ちゃんと行ったことがない」「あえて行く用事がない」というのと同じやつか。
ということで、今年は富山に泊まってきました！
とてもありがたいことに富山出身・在住のお友達が色々案内してくださって、お互い幼い子連れで一緒に遊ばせたりして、ほんとにほんとに助かりました。
温かいよ…富山…。
富山一日目はそのお友達家族がご案内してくれて、
・路面電車一周
・富山県美術館と屋上のオノマトペの庭
・県美術館の向かいのレストラン「キュイジーヌフランセーズ ラ・シャンス」（坂井シェフの店？）で、富山の幸のコース料理を堪能
二日目はうちの家族だけで
・富岩水上ラインで、環水公園〜岩瀬まで70分のクルーズ（どこに行っても船に乗る家族）
・CIC地下の麺屋いろはで初の富山ブラックを食べる
・富山市ガラス美術館
というコースで、富山市と美味しいものを楽しんできました！
充実感しかない。
そしてガラス美術館がとにかく驚きだったんです。
実は富山に行くというのに何にも調べていかなかったんです…。どんなスポットがあるとか。
そして初日にお友達に電車の中から「ガラス美術館は建築が好きなら楽しいかも」と言われ行ってみたら隈研吾さんだったあ！
このブログで言うのはたぶん初めてですが、
私は建築学科卒業、大学では建築デザインの研究室におりまして、院卒とともに一級建築士を取ってしまいました。
元建築技術職です。
幼児の頃からチラシに入ってくる家の間取りをずっと眺めて、雀頭の中で立体にして、添削するような子でした。建築大好き。
この話をすると、なんでそっちの仕事しないのとほぼ突っ込まれるんですが、
建築業界もなかなかに激務でして大変なのです。
わたくし体もメンタルもヘタレでして…。
好きと仕事が一致しない悲しい例です。
脱線しましたが、富山市ガラス美術館！！
最近建築に疎く生きていたら、こんな建築物が富山に建っていたとは。知らなかった。
とにかく内部の2〜6階の大胆な吹き抜け、開口が圧巻でした。思わず歓声をあげました。
南側からの天から注ぐ光。
富山の木材を使ったルーバーは一枚一枚幅や角度を変えて優しく風景に変化を与えます。遠くに見える立山連峰の雪の模様を見ているかのよう。
有機的。
「生きてる生きてる生きてる生きてる きーのこーは生きてるんだね」と、きのこダンスの歌詞が頭を流れました。
生きてる建築物。
2階から見上げるとき、そして7階から見下げるとき、こんな風景になると緻密にシミュレーションしたのだろうか、本当によく計算されていて驚きます。
開口付近にまったく柱がないのよね。どこに柱があるんだとあっちこっち探してしまった。鉄骨でものすごく軽くしているのね。基本的に鉄骨に吹き付けてあるだけ。スラブも薄い。
2階から上を見上げた図
6階から下を見下げた図
エレベーターまわりとか、断面とか。
床スラブが薄い！ 軽快！
基本的に鉄骨造＋吹き付けてそのまま、構造があらわになっています。
光の天井は…ポリカ？ ガラス？ なんだろうキラキラしています。
ピクトグラムも非常に可愛らしい
一階にある各階案内も木材が使われていて温かい
富山の木、ガラス、鏡でできた美しく有機的で居心地のよい空間でした！！
ほんとに何にも調べていかなかったので、まさかこんな素敵空間に出会えるとは予想外で、
しかも展示物も色々あったのに全く見れず、
滞在時間30分というあまりに短すぎる滞在時間しかとれなかったのが心から悔やまれます（笑）
ここなら丸一日過ごせます。
一日どころじゃない、図書館もあるからなんなら住みたい。
建築やデザインが好きな人はぜひじっくり見てきてほしいです。
特徴的なファサードの写真すら撮る時間がありませんでした。わはは…
またリベンジしに来たいです！
