絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

110「チリとチリリ」~物語を楽しむというよりは、「画集」として大人が楽しむ本

チリとチリリ

Amazonなどの評価はものすごく高いんですが、私はあまり合わなかったかな…。
絵は非常に美しく素晴らしいんだけど、物語性が薄いというか、なんだろう。
ここに心を動かされた!って箇所がないまま終わる感じ。
あと文字が絶望的に小さい。子どもに読ませる気が感じられない(笑)


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「チリとチリリ」表紙


「物語を楽しむというよりは、「画集」として大人が楽しむ本」

色鉛筆の繊細で優しいイラストを堪能し、楽しむのにはとてもいい。
画集として持って眺めていたい美しさ。

でも子どものために読む絵本という視点では、あまり好きじゃないかな…。
物語の中ではっとすることが起こるでもなく、新しい発見があるわけでもなく、とても普通に時間が過ぎていく。
私が大人目線で冷めているのだろうか…。でもうちの3歳もあまり食いつかないんだよなあ。

あとデザイン重視、大人からの「美術作品」としての視点を重視したからだろうか、絶望的に文字が小さい。
こんなに文字の小さい絵本は初めてかもしれない。
フォントもデザイン重視で読みやすいとはいえない。
そうですね、やっぱり「画集」として楽しむのがいいのかな。

2.情報

著者:どい かや
出版年月日:2003/5/1
出版社:アリス館
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から