絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★42「ココロのヒカリ」~私たちの心は宇宙のよう。ときに時間も空間も超越する

ココロのヒカリ (みるみる絵本)


どちらかというと大人向けです。
子どもも楽しめると思いますが、それよりハマるのは大人かな…。
「ココロのヒカリ」とはなんだろうと考えてみてください。
タイポグラフィも面白くて素敵です。


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「ココロのヒカリ」表紙


「私たちの心は宇宙のよう。ときに時間も空間も超越する」

「もこもこもこ」の谷川俊太郎さんと元永定正さんコンビの絵本。
谷川俊太郎さんのことばの宇宙が広がります。
元永さんの抽象的で力強い絵も素敵です。タイポグラフィ(文字の配列や色)も詩の内容に合わせて工夫されていて面白いです。

「ココロのヒカリ」とはなんなのか。

ーーーたのしい きもちに なった とき?
だれかとキモチが ひとつになるとき?
みんなでおんなじ うたうたうとき?ーーー

に生まれるココロのヒカリ。
それは心の繊細な動きそのものでしょう。心の動くエネルギー。動くことでまた生まれるエネルギー。
楽しさ、喜び、悲しみ、怒り、安心、緊張、感動…。
そのエネルギーは時に輪になり、時にバラバラ。
ほのかに輝いたり、笑ったり、なぞなぞみたいにわからないものだったり。
ひとりひとりそれぞれの「ココロのヒカリ」。

それは宇宙に繋がっています。
私たちの心は、感じること考えることは無限に自由で、無限に広がっていて、時間も空間も超越します。
そんな心の光で夜が明ける。それぞれの人の希望や、世界平和すら思い起こします。
スケールの大きな、優しく強い詩です。


2.情報

著者:谷川 俊太郎 (著), 元永 定正 (イラスト)
出版年月日:2010/9/1
出版社:文研出版
ページ数:?ページ
おすすめ対象年齢:3歳から