からたちばやしの てんとうむし (かこさとし おはなしのほん(10))
この本をもって草むらにてんとう虫をさがしに行きたくなります。
加古さんは理科教材としてこの絵本を描いたそうです。
「四季の変化と身近な虫たちの習性を描いた、素晴らしい理科教材」
にじゅうやほし(二十八星)てんとう虫たちは、一番力が強くて、大金持ちで、意地悪で、欲張り。
その「てんとだいじん」が他のてんとう虫たちに意地悪をするという結構ダークな内容。
あとがきを読むと、加古さんは
「①四季の変化と身近な虫たちの習性を描くこと
②てんとうむしの紋様や種類の区別をおりこむこと
を目標に子供会での理科教材として作ったのがこの作品のはじめの形」と書いておられます。
なるほどそれを知ると、実によくてんとう虫の模様や種類が細かく描かれていること、春夏秋冬の四季の移ろいとそれに伴うてんとう虫の生活や自然の変化が描かれていることに気づきます。素晴らしい理科教材です。
これを持って草むらにてんとう虫を探しに行きたくなりました。てんとだいじんを見てみたい!
2.情報
著者:加古 里子
出版年月日:1974/2
出版社:偕成社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から