どろぼうがっこうぜんいんだつごく (かこさとしおはなしのほん)
50年近く間が空いて、どろぼうがっこう第二弾。
「刑務所に入ってしまった学校のみんなのその後が知れて楽しかった。線に力がなくなってちょっと寂しい。」
どろぼうがっこうの続きが気になっていたので、とても楽しみにしていました。
人の良い泥棒たちが、学校の遠足で間違って刑務所に入ってしまってから一体どれだけ経ったのでしょう。
学校のみんなは刑務所の中で人一倍真面目に生活してきました。
生活時間や作業の様子が細かく描かれています。
この辺の描き方が、みんな俯瞰図で、キャラクターが前回のように大きく出てこないので退屈と言えば退屈です。
そしてどうやって脱獄したかというと…まさかの正攻法というか、脱獄と言わないというか、泥棒たち本人もびっくりです!
とりあえずみんなの平和が戻ってきて安心しました。
大きな残念ポイントは、前作は墨と筆で描いたような大胆なタッチの絵が魅力的だったのに、
そうではなく細々としたペンの線になってしまったこと。
泥棒たちの迫力が減ってしまってちょっと寂しかったです。
でも50年も経ったら再現できないのは仕方ないのかな…。
2.情報
著者:加古 里子
出版年月日:2013/9/18
出版社:偕成社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から