絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★■384「くまのがっこう」~大人の感性で、大人の目を気にして作られた完璧に美しい絵本。(なのでうちの子は嫌う)

くまのがっこう (PICT.BOOK)

みんな知ってる、くまのがっこう。
でもキャラクターとしてはとても可愛らしいけれど、絵本にすると完璧すぎる。隙が無いデザイン。
スタイリッシュな大人が読むにはいいけれど、うちの子どもはあまり好きじゃないみたい…。

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「くまのがっこう」表紙


「大人の感性で、大人の目を気にして作られた完璧に美しい絵本。(なのでうちの子は嫌う)」

くまのがっこう第一作目。
完全に大人の目を意識した、スタイリッシュで完璧に整えられ計算されたデザイン。
非常におしゃれです。大人の私にはとても美しく、癒されます。

が、4歳の娘がくまのがっこうシリーズを頑なに拒みます。表紙を見ただけで「嫌い」と言います。
理由はわからないのですが、大人の目で作られたもの・大人の目を気にしたあざとさ、みたいなのを見抜いて嫌がっているのかなあという感じはします。
娘の気持ちはわからなくもない…。絵に、子どもの心のような自由さはないです。

こんな幼い子どもたちだけで、寄宿舎に住んでいるというのも設定として謎です…。
私がこの作品を外国のものだと勘違いしていたのは、デザインもそうだしその設定からもなんだと思います。
この月齢を子どもたちだけで夜寝かせるというのは、日本的ではないかも。
大人が登場しない、子どもだけの社会。なんだろう、不自然さを感じてしまう。


2.情報

著者:あいはら ひろゆき (著), あだち なみ (イラスト)
出版年月日:2002/8/1
出版社:ブロンズ新社
ページ数:36ページ
おすすめ対象年齢:3歳から