絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★217「やさいのおなか」~断面から野菜を当てる。自然が作った形はどんな造形よりも美しい。

やさいのおなか (幼児絵本シリーズ)

グラフィックが素敵な絵本。
お話を聞かせる、のではなく、断面の影から野菜を当てていくというちょっと変わった本です。
結構盛り上がります!

f:id:reviewand:20190522034214j:plain
「やさいのおなか」表紙


「断面から野菜を当てる。自然が作った形はどんな造形よりも美しい。」

タイトルを見て「なんの本だ?」とページをめくったら、あっと声をあげてしまいました。
「これなあに」という質問とともに、白黒のコントラストのはっきりした絵。
絵なのか? レントゲンのようでもある。
そうか、これは野菜の断面だ。切って、断面にインクをつけて、ぽんと紙に押したらこんな感じ。
(ハンコそのままではなく、わかりやすい絵に表現し直されているが)

大人でも十分楽しめます。そして全然わからないのもぽつぽつあります。
正解を見て「ああ!なるほど!」と叫んだり。

そしてもうすぐ4歳の娘が意外とわかるんですよね…。れんこんとかタケノコとかキュウリとか。
キュウリは私はわからなかったよ…。子どもの方が良く見ているのかもしれません。

自然に存在する形は、どんな人工的な造形より美しいですね。そんなことを教えてくれる作品です。


2.情報

著者:きうち かつ
出版年月日:1997/1/31
出版社:福音館書店
ページ数:48ページ
おすすめ対象年齢:1~3歳から