絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

383「たなばたプールびらき」~天の川で園児と先生と織り姫・彦星が泳いでしまうというぶっ飛んだお話。自由だ。

たなばたプールびらき (ピーマン村の絵本たち)

夏特集。
ピーマン村シリーズにしてはかなりのファンタジー
七夕という行事を教えるための本としては不向きです。

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「たなばたプールびらき」表紙


「天の川で園児と先生と織り姫・彦星が泳いでしまうというぶっ飛んだお話。自由だ。」

ピーマン村シリーズは大体みんな実生活に基づいた話なのかなと思っていたら、
この作品はかなりのファンタジーでした。
現実とはかけ離れた夢のような世界を描いています。

「七夕とはこういう行事だよと教えたい」「伝統的な七夕を見せたい」という方には不向きです。
七夕をモチーフにしていますが、ほんと、「モチーフ」というだけ。

織り姫と彦星が望遠鏡を覗きながら星を見ていたら、地球の日本の子どもたちが書いた短冊を発見。
そして織り姫と彦星がよこした流れ星に乗って、園児と先生が天の川へ。
なんと天の川でプール開き、体操、水泳、シンクロナイズドスイミングをしちゃうというお話。
ぶっ飛んでます(笑)
大人は展開の早さとふり幅の大きさに若干戸惑いますが、でも子どもはこのぶっ飛び方でもついてくるからすごいです。
子どもは自由でいいなあ、そんなことを改めて思い知らされます。


2.情報

著者:中川 ひろたか (著), 村上 康成 (イラスト)
出版年月日:1997/5/20
出版社:童心社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から