たなばたプールびらき (ピーマン村の絵本たち)
夏特集。
ピーマン村シリーズにしてはかなりのファンタジー。
七夕という行事を教えるための本としては不向きです。
「天の川で園児と先生と織り姫・彦星が泳いでしまうというぶっ飛んだお話。自由だ。」
ピーマン村シリーズは大体みんな実生活に基づいた話なのかなと思っていたら、
この作品はかなりのファンタジーでした。
現実とはかけ離れた夢のような世界を描いています。
「七夕とはこういう行事だよと教えたい」「伝統的な七夕を見せたい」という方には不向きです。
七夕をモチーフにしていますが、ほんと、「モチーフ」というだけ。
織り姫と彦星が望遠鏡を覗きながら星を見ていたら、地球の日本の子どもたちが書いた短冊を発見。
そして織り姫と彦星がよこした流れ星に乗って、園児と先生が天の川へ。
なんと天の川でプール開き、体操、水泳、シンクロナイズドスイミングをしちゃうというお話。
ぶっ飛んでます(笑)
大人は展開の早さとふり幅の大きさに若干戸惑いますが、でも子どもはこのぶっ飛び方でもついてくるからすごいです。
子どもは自由でいいなあ、そんなことを改めて思い知らされます。