絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

102「おたまじゃくしの しょうがっこう」~おたまじゃくしの101ちゃんの続編。リアルに役に立つ勉強が満載

おたまじゃくしの しょうがっこう (かこさとしおはなしのほん)

「おたまじゃくしの 101ちゃん」の続編です。しかも40年ぶりの!
去年お亡くなりになった加古さん、きっと中学校も大学も描きたかっただろうな…。


f:id:reviewand:20190320095044j:plain
「おたまじゃくしの しょうがっこう」表紙


「おたまじゃくしの101ちゃんの続編。リアルに役に立つ勉強が満載」

40年の時を経て、おたまじゃくしの101ちゃんの続編です!

101匹だったおたまじゃくしはその後、食べられたり病気になったりして84匹になっていました。さすが加古さん自然の中で生きていく厳しさをきちんと描いています。
いちべえ沼の小学生たちは、後ろ脚がはえました。先生はお母さん、校長先生はお父さんです。

カキクケコの勉強では「カ」の着く言葉を10個、「キ」のつく言葉を10個…と細かく描写。
これは子どもと一緒にやってみても楽しいですね!

続いて俳句。こちらも俳句とはなんなのか教えるのに絶好の場面です。
そして算数の足し算。歌も歌います。
本を読みながら家庭で実践できるお勉強ばかりで嬉しいです!

後半の物語の部分も気持ちが温かくなります。

あとがきに加古さんが
・「あとあしおたまじゃくし」から「四足おたまじゃくし」と育ってゆく様子をかきたかったので、
・みんなしっかり勉強して、中学校からすえは大学まで進めるよう、どうか応援してやって下さい。
と書いているので、もっとこれからも続編を書きたかったのかもしれません。
素敵な作品をたくさんありがとうございました。合掌。


2.情報

著者:加古 里子
出版年月日:2014/2/13
出版社:偕成社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4歳から