コッコさんのともだち (幼児絵本シリーズ)
夜、寝ないで頑張って、夜の静寂と闇とその感覚を掴もうとしたことはありませんか。
もしくは眠れない夜の感覚。
昼とは違う夜の化け物なのか、はたまた神様なのか、妖精さんなのか、見えるような気がします。
「コッコさんの友達作りを通した心の成長を描く。」
コッコさんシリーズ。本書は1984年に年少版・こどものともとして発行された作品。
コッコさんは人見知りでなかなかお友達になじなめい性格だったんですね。
保育園でいつもひとりぼっち。部屋の隅、庭の隅で一人。
でもある日、同じようにひとりぼっちでいるアミちゃんを発見します。
二人のモジモジも、服の色も、おんなじ。コッコさんが自分と同類・仲間を見つけた瞬間でした。
そこからの二人の嬉しい気持ちが手に取るようにわかり、とても楽しく幸せな気持ちに。ああ、よかった。
でも二人はとうとう喧嘩。そして2人は初めて他の子と遊び、初めてみんなと大勢で遊びます。
心の葛藤、悔しさ、怒り、それを他の子と遊ぶということでお互いに見せつけたのかもしれません。とても深い心理描写です。でも結局最後はその気持ちを消化し、二人はまた仲良く遊べる。
子どもの成長って素晴らしいなと思う一冊です。
2.情報
著者:片山 健
出版年月日:1991/4/10
出版社:福音館書店
ページ数:24ページ
おすすめ対象年齢:2~3歳から