★169「コッコさんのおみせ」～温かい家族の風景に、幸せな気持ちが充満

コッコさんのおみせ (幼児絵本シリーズ)

コッコさんシリーズを紹介していきます。
片山健さんは本当に本当に子どもが好きなんでしょうね。
物語からも、絵からも、子どもを細部まで観察しているその眼差しからも、バシバシ伝わってきます。

f:id:reviewand:20190424162202j:plain — 「コッコさんのおみせ」表紙

「温かい家族の風景に、幸せな気持ちが充満」

もともと1988年の年少版・こどものともとして発行された作品。
一度読んでとても幸せな気持ちになり、この気持ちは一体どこから来るんだろうと、二度三度と連続して読みました。
この家と人が温かいんです。
子どもを愛し、子どもの心を大切に育もうとする環境が、この家にはある。
作者の片山さんの子どもへの愛がにじみ出ているんでしょう。

誰も来ないコッコさんのお店屋さんごっこでも、空想の中でコッコさんの頭の中は賑やかなことでしょう。
それぞれ忙しそうにしているお兄ちゃん、お父さん、お母さんですが、
コッコさんのごっこ遊びに真剣に向き合ってくれます。

そして仕上げにあ母さんの本物の手作りカレー！
本当においしそうだし、家族みんなで食べるその風景が幸せそうで眩しくて温かい。
このシリーズが楽しみになりました。