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目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★168「げんきにおよげこいのぼり」~これ一冊で端午の節句・こいのぼりの由来が勉強できます。

げんきにおよげこいのぼり (行事の由来えほん)

もうすぐ端午の節句。こいのぼりの由来を知っていますか?
子どもも大人も勉強になる一冊です。

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「げんきにおよげこいのぼり」表紙


「これ一冊で端午の節句・こいのぼりの由来が勉強できます。」

こいのぼりの由来がとても丁寧に描かれていて、子どもはもちろん大人も勉強になります。
この絵本は東京での伝説をもとにしています。

江戸時代に街で、戦のときに立てる「はたのぼり」を立てたいと泣く子ども。
それを聞いたおさむらいさん、それならば鯉を立ててあげようと考えました。
鯉は流れに逆らって進むそうです。そして見事に滝を登り切った鯉は竜になって、空まで駆け上ったという伝説まであるそうです。
そんな元気な鯉をモチーフにしたこいのぼりなら子どもたちが喜ぶだろうと、おさむらいさんは大きなこいのぼりを作ってあげました。

この話を聞いて、現代の主人公のあきらたちもこいのぼりが作りたくなりました。
幼稚園で先生と一緒に大きなこいのぼりを制作します。
完成したこいのぼりを持って、先生がこいのぼりだらけの川へ連れて行ってくれ、飾りました。
そして村の人がはこんでくれたごちそう「たけのこごはん」「かしわもち」の由来も書かれています。

最後のページには文章だけで端午の節句の説明や由来が。
これ一冊で深く知ることができるでしょう。

文字が細かくて多いので、4~5歳くらいからがおすすめかも。


2.情報

著者:今関 信子 (著), 福田 岩緒 (イラスト)
出版年月日:2001/3/1
出版社:教育画劇
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から