絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★159「おでかけのまえに」~お出かけ前にやらかしてしまう女の子と、仏すぎるお父さんお母さん。ほのぼの。

おでかけのまえに (幼児絵本シリーズ)

ピクニックに行くぞ! っていう直前にこんな大惨事になったら、私はキレるかテンションだだ下がるかしそうです(笑)
でも「あらら…」程度で片付けられるこのお父さんとお母さんは何者なんでしょうか。
叱らない育児の第一人者なのか。
すごすぎる…。
そんな親目線で読んでしまう(笑)

「ほのぼの」と「わくわく」がある、素敵な絵本です。

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「おでかけのまえに」表紙


「お出かけ前にやらかしてしまう女の子と、仏すぎるお父さんお母さん。ほのぼの。」

「はじめてのおつかい」コンビ、筒井頼子さんと林明子さんによる作品です。
お出かけ前の子どもの「あるある」と、それに対するお父さんお母さんの寛容さが素晴らしい作品。
ピクニックの日の子どもの楽しみでならないワクワク感が伝わってきて、こちらまで嬉しくなります。

子どもって出かける前に何かしでかしますよね。
うんちとか、転んでけがするとか、盛大に何かをこぼすとか。

主人公のあやこも、ピクニックの日の朝、楽しみで楽しみでハイテンションであれこれしでかします。
まず、お母さんのお手伝いをしているつもりで、おべんとうをぐちゃぐちゃに詰める。
これは私だったらキレますね(笑)

そしてお父さんのバッグを閉めてあげようとしてぐちゃぐちゃに。
口紅を塗ってみたり。

仕上げは、一張羅の可愛い服を、転んで泥だらけに…。
いやあ、これも私はキレそうだ…。
「なにやってんの!!!!」と。

全てのことに笑顔で静かに対応するこのお父さんお母さんは仏か何かですか。
到底遠い道のりです。精進します。


2.情報

著者:筒井 頼子 (著), 林 明子 (イラスト)
出版年月日:1981/10/20
出版社:福音館書店
ページ数:24ページ
おすすめ対象年齢:2~3歳から