絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★594「どんぐり かいぎ 」~生態系のバランス、適切な生き物の数について考える機会を与えてくれる素晴らしい本。

どんぐり かいぎ (かがくのとも傑作集 どきどき・しぜん)

秋特集。
環境・地球・命について考えさせられる素晴らしい一冊。

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「どんぐり かいぎ 」表紙


「生態系のバランス、適切な生き物の数について考える機会を与えてくれる素晴らしい本。」

ちょうど、台風での大災害など「命」「自然と人間」「地球上に適切な人間の数」みたいなものをしみじみと考えていた時にこれを読んで、すごく心に響きました。インパクトがありました。
こういう本を子どもに読み聞かせることで、環境や地球や命について徐々に考えられる人になってほしいなあと思います。

北の国のどんぐりの森は、一年おきに「なりどし」(どんぐりの実がたくさんなる年)、「ふなりどし」(ならない年)があるそうです。その理由を作者が考えたお話です。
おおまかにいうと、動物たちがあればあるだけどんぐりを食べてしまって動物の数が増え、このままでは木が絶滅してしまう、ということで木たちが相談して「ふなりどし」を設けることで繁殖数を抑制した。

納得。これで正解の気がします。
生態系のバランス、それぞれの適切な数というのはあります。
さあ人間はどうしましょうか。どうなるのでしょうか。考えることをやめてはいけません。


2.情報

著者:こうや すすむ (著), 片山 健 (イラスト)
出版年月日:1995/9/20
出版社:福音館書店
ページ数:28ページ
おすすめ対象年齢:4歳から