もりのおばけ (こどものとも絵本)
おばけ特集。
大好きな片山健さんの初期作品。
今の作風とこの頃は、まったくの別人のように違います。興味深い。
そしてほんとに恐ろしい! 大人になって見ても恐ろしいです。
「片山健さんの初期作品。おばけの目の闇に吸い込まれそう。怖い!!!」
1969年の「こどものとも年中向き」として発行され、長い時を経て2011年にハードカバーで発刊されました。
これは幼少期、家にありました…思い出しました…そしてものすごく怖かったことも思い出しました。
「ねないこだれだ」どころじゃありません。これが私のトラウマ絵本かもしれません(笑)
森の中でモノクロで描かれた奇妙なお化けたちが怖いこと!!
目の中の闇が深く、その闇に吸い込まれそうな気持になるのです。
片山健さんの初期は、このような繊細でリアルな鉛筆のタッチが特徴です。後の、ゴッホのような力強いラフなタッチの作品と見比べると「同じ人なの?」と驚くかもしれません。こういう見比べも楽しいですね。
絵本作家というか芸術家といった方がしっくりくる方です。
2.情報
著者:かたやま けん
出版年月日:2011/4/15
出版社:福音館書店
ページ数:28ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から