絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

301「あめふりのおおさわぎ」~雨をめぐる騒ぎがリアルに聞こえるよう。臨場感がすごい。

あめふりのおおさわぎ (児童図書館・絵本の部屋)

「雨」特集。
映画を観ているような臨場感のある絵本です。
アメリカン!

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「あめふりのおおさわぎ」表紙


「雨をめぐる騒ぎがリアルに聞こえるよう。臨場感がすごい。」

絵もストーリーもアメリカン。日本人の感性ではない、ダイナミックでポップな感じ。
雨が降り出したことによって、ニワトリがなき、猫がふーっといい、それに犬が吠え、父さんが犬を叱り、そして赤ちゃんが目を覚ましてしまい、警察官まで出動し、パトカーが道路をふさいで大騒ぎ。
雨がどんどん騒ぎを拡大させていくさまが面白い。
色彩や絵の切り取り方がまるで映画を観ているようで、そう、これは映画。
なので絵本なのにリアルに騒がしい音やざわつく気持ちが自分の中で再現されてしまい、読むと結構しんどい。エネルギーを使う。
感覚が過敏な人だと「ああうるさい!ほんとにうるさい!もういい。見たくない」ってなってしまいそうな、諸刃の剣的絵本だなと思いました。


2.情報

著者:デイビッド シャノン (著), 小川 仁央 (翻訳)
出版年月日:2002/7/1
出版社:評論社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から