絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★257「おべんとうさんいただきます」~地球上の命の循環。いただきますの意味。そんな壮大なことをお弁当を通して教えてくれる。

おべんとうさんいただきます

単なるお弁当の話ではありません。
地球上の命の循環、いただきますの意味を教えてくれます。

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「おべんとうさんいただきます」表紙


「地球上の命の循環。いただきますの意味。そんな壮大なことをお弁当を通して教えてくれる。」

単純なお弁当の本ではありません。
読み始めるとその壮大な展開にびっくり。
これはお弁当を題材にした、「命の循環」「いただきますの意味」を教えてくれる食育絵本です。
生物・科学の知識本といってもいいかもしれません。

海の中に植物プランクトンがいて、それを動物プランクトンが食べて、それを魚が食べて、漁師さんがとってお母さんが焼いてお弁当箱に入れる。
焼き鮭ひとつだけでこんなに丁寧に教えてくれます。

それを、お米、野菜、チーズ、鶏肉、卵、りんご…お弁当の一つ一つのおかずについてお母さんが詳しく解説してくれます。絵も非常にわかりやすい。
でもちょっと情報量が多くてごちゃごちゃしているので4~5歳くらいからがいいかな。

名言がたくさん載っています。
「やま、うみ、そらのそのあいだ ちいさないのちがいったりきたり  みんなでいのちのおすそわけ」
「お弁当を食べるということは命を食べるということ。その命が食べた命も食べるということ。」
「だから「いただきます」はみんなの命に言う言葉。」
素晴らしいですね。
こんなことを感じて考えられる人に育ってほしいですね。
地球の命は循環している。マクロの視点とミクロの視点、両方から考えることの大切さを子どもにも大人にも教えてくれます。


2.情報

著者:堀川 真
出版年月日:2012/10/1
出版社:教育画劇
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から