絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

9「そらとぶパン」~パンづくし。斜め上の発想の連続に、大人は突っ込む、子どもは喜ぶ!

そらとぶパン

焼き立てパンは美味しいですよね。
パンまみれの本書。ぜひお腹をすかせて、読んだ後に食べるパンも用意してからお読みください。
こんがりきつね色のパンがこれでもかと登場し、やたらとお腹がすく本です!

そして発想が面白い。子どもの頭の中もこんな風に自由なんでしょうね。
大人になると発想がかたくなってダメです…。この発想を見習いたい。


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「そらとぶパン」表紙


「パンづくし。斜め上の発想の連続に、大人は突っ込む、子どもは喜ぶ!」

子どもってパン好きですよね…。この本はパン尽くし!! パンパンパン、もうおなか一杯だよーってくらいパン。
ロールパン、バゲット、田舎パン、レーズンパンにクリームパン。
パンが好きな娘は、これを読むと幸せで満たされています。

トンネルの中からいい匂いがすると思ったら、焼き立てのパンが出てきました  …そこからパンがでるんかーい
みんなはパンに乗りました  …乗っちゃうんかーい
むこうから来た列車にぶつかりそうになったら、パンはふわりと浮かびました  …飛ぶんかーい
くもの大男がみんなの上でお昼寝をしました  …そこで寝るんかーい
パンの国の人たち、こんがりおいしそうだな…間違えてパンの人たちを食べてしまいそうだ…
パンの怪獣はパンのくせに人間を食べるのか…どういう消化器官になってるんだよ…

といった具合に、現実世界に生きる大人たちは1パージめくるごとに突っ込みたくなる斜め上の発想が続きますが(笑)、それを何事もなく受け入れる子どもたちの頭の中は、同じように自由で豊かなんだろうなと思い知らされます。
こんな柔らかな頭のままでいたいものです、パンのような柔らかい発想。

2.情報

著者:深見春夫
出版年月日:2001/10/1
出版社:PHP研究所
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2~3歳から