絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

天才はこうしてうまれた〜幸田直樹さんインタビュー②〜

※これは私が以前書いていた2017年1月のamebloの記事を、そっくりそのままお引越し(コピペ)したものです。


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2017-01-11

騙されたと思って読んでみて!!
昨日のインタビュー記事の続き、第二回目です。

今回は、IQを高くするために親が子どもにすべきこと、与えるべき環境についてです。

我々母親・プレママの興味ごとの核心に迫ってきました!!
面白いですよ。

引続き、ご感想や、こんなことも質問してみたいというコメント大歓迎です!!

前回の①はこちら↓↓↓
bookand.hateblo.jp




【幸田直樹さんへのインタビュー2】
〜IQってなあに?30万人に1人の天才はどんな子供時代を過ごしたの?〜


──モンテッソーリだったんですね。それは幸田さんにとって良い環境でしたね。
保育園の教育方針、今まさに一番興味があることです。
実際に受けてみて、モンテッソーリ教育の良い点、悪い点、向いてる子、向いていない子など、感じたことはありますか?


私が受けたモンテッソーリはかなり純度の高いものだったと思います。
今もあんなに放置しているのかな? お昼ごはん食べるのも自分の判断でしたから(自分で食べたくなったら食堂へ行く)。

眠たい人は布団かぶって寝るし、絵を1日中描いているやつ、1日中殴り合いをやっているグループなどが放置されていましたw。


良い点

自主性が芽生える。
自分で何かしないと何も起きないので(基本的にイベントがほとんど無いので、本当に何も起きない)自分で自分を楽しませなければならないと知る。

これは人生においてとても重要なことだと思います。


悪い点

不良を量産
もう、これはしょうがないですね。
好きなことしかできない人間が育つ! 私も宿題とかできないまま育ったため大学で4回も留年しました。宿題は小学校5年生以降一切出さずに育ちました。


向いている子

生まれつき能動的な人や、ギフテッド傾向のある人には向いていると思います。
ギフテッド傾向がある人は、絶対にモンテッソーリがいいと思います。


向いていない子

これは逆に受動的な人ですね。
あとは邪悪な人ですね。どんどん悪い方向に行きます。

これは生まれ持った資質で向き不向きがはっきり分かれると思います。




──非常に興味深いお話しです!
しかし大学4回も留年されたら困る親もいるでしょうから、って、普通困りますから、生まれ持った資質の見極めは親にとって本当に大事な仕事ですね。
その子の人生を左右しますね。
モンテッソーリの他に、何か習い事をやらされた、またはやりたいと言ってやったことはありますか?


生まれ持った資質というのは一般的に考えられている以上に大きいと私は考えます。

親のすすめで書道や水泳を習ったこともありますが、全然やる気が出ず、すぐに辞めました。

小学校に入り粘土を卒業した後はとくに変わった様子はなく、山に登ったり、川で遊んでいました。
将棋は好きでちょこちょこ指していました。
小学校2年生では地元の大会で優勝しました。
小学校5、6年生時には走高跳姫路市2年連続2位だったので運動神経はいい方でした。

まぁ割と普通に暮らしていたように思います。




──生まれ持った資質、というキーワードですが、IQは生まれ持ったものと生まれてからの環境、どちらの影響がどのように関わると考えますか。
IQは遺伝しますか?


これは様々な研究がなされていますね。
慶應義塾大学で双子を使った研究が有名です。
もちろん測定したい知能の分野によって異なります。

しかし、現在測定されているIQは身長のように生まれ持ったものが大きいと思います(身長も突発的に親と違う場合がある)。

もちろん環境も大きいと思います。
空間認識や新奇性追求形質については約7割が遺伝だといわれています。
もっとも遺伝傾向の強いこの2分野でこれですから、環境で約3割、分野によっては5割以上を埋めることも可能です。

なかでも幼児期の環境は重要だと考えます。




──幼児期の環境が重要とのことですが、ずばり、IQが高くなる幼児期の環境とはどのようなものだと考えますか。


自分で考える時間が沢山ある。
そしてそこに感動や刺激があることだと思います。

1人目の子供は2番目以降の子供に比べてIQが高いことは広く知られています。
私はこの原因を、静かな時間の差だと考えています。
2番目以降の子は上の子に干渉されたり、様々な要因から、1人で物事に没頭できる時間が少ないと思います。それを阻害しないことが重要だともいます。

また、発見の感動こそがもっとも脳全体に良い影響を与えていることもよく知られています。
もちろんこれは幼児期においては更に重要な意味を持つと思います。
妄想の世界に没頭し、感動すること。
そういった状況があればどのような環境でもよいと思います。

一番ダメなのは過干渉だと思います。




──1人目の方がIQが高くなる傾向があることは、親が大事にしてあれこれやらせるから、とどこかで読んだことがありますが、むしろ逆の視点ですね。
1人で没頭できる静かな時間とは新鮮なご意見で、なるほど納得できます。
キーワードは『感動』『妄想』ですね!妄想し、自ら感動できる時間・環境を確保してあげる。
今日本に住んでいると、様々な知育教室や通信講座が存在します。0歳からフラッシュカードを見せたり、早期にひらがなを教えたり、知育玩具を用いるなど。
それらに効果はあると考えますか。


こういったものに対する反応や意見には極論が多いですが、私は中間的な意見です。

知育玩具には効果があると思います。
工夫してできるブロックや積み木は素晴らしい効果があると考えます。
特に粘土やお絵かき、ストーリーを考えさせるといった学習は大変頭を使うので良いと思います。

早期教育やフラッシュカードの効果はあまり大したことは無いような気がします。
逆にどのような効果があるのかを考えても、結局はみんなができるようになることを先取りしているだけのような。
あまり期待しない方がよいと思います。

ただ、全く効果が無いわけではなく、高度なことにチャレンジするというのは純粋に楽しいことなのでやるべきだとは思います。

繰り返しになりますが、自分で創造と工夫に没頭できる時間。これが最も重要だと私は考えます。
これの環境を作り出すきっかけになるのであればどんなことでもよいと考えます。

フラッシュカードや早期教育は、テレビゲームをやるのと全く同じ効果だと思います。
先に答えがあるものの上でやっている。
遊び方から考える粘土や積み木には勝てないと思います。




──答えがある遊びには限界がある。答えのない創造する遊びは無限に能力を伸ばす。
非常に参考になります。親も「どうすれば子どもが創意工夫に頭を使う時間になるか」というのを頭を使って考えないといけませんね(笑)
教室に通っているから大丈夫だろうという受け身的な態度だと、意味がなくなりそうですね。
幼児期の環境の内容はわかりましたが、では年齢の話をすると「三歳児神話」というのは正解だと思いますか。



その通りだと思います。
「教室に通っているから安心」ってのは一番いけないパターンかも知れませんね。

3歳児神話については旧い考えかも知れませんが、私は肯定的です。

現代社会では難しいことかもしれませんが、私は脳の作成過程である4歳までは親がいつでもついているべきだと考えています。
ぴったりついていて、そして干渉は時折。

とにかく親が見つめていてあげる。ということが「シナプス形成の方法を学習する」ために必要だと考えます。
安心感や愛情が不足している場合、シナプスの形成は阻害されます。
これはシナプス形成の方法を学べる時期に、形成の体験を積むことで自由な形成が行われやすくなることの裏返しだと考えます。



──なるほど。
そろそろ幸田さんの実際の子育てについてお話しを聞いてみたいと思います。

(続く)



次回最終回は、幸田さんの子育て法やIQと幸福の関係についてです。
いやぁ、自分の記事ながら面白い(笑)


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幸田さんの描いた漫画。緻密かつユニークですね。頭の中はどうなっているのでしょう!

幸田ペコ忍者のページ
こちらが幸田さんのサイト。
濃い。どうしたらいいのか戸惑うほどシュール。

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コウダカード…!?

コウダカード
おしゃれな(おしゃれ…!?)カードが引き放題でオススメだそうです。
お、おう…。
ツッコミどころ満載だな…。