絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

■毒舌注意 208「おかあさんだいすきだよ」~母親経験のある人はこの絵本を描かない。蚊帳の外から描いた絵本。

おかあさんだいすきだよ

■は世の中的にはすごく人気があるけれど、私は納得がいかない毒舌コーナーです。
今までに「おこだでませんように」「ちょっとだけ」といった名作がこれになりました…汗
「こんなひねくれた人もいるんだねー」と流してください(笑)

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「おかあさんだいすきだよ」表紙


「母親経験のある人はこの絵本を描かない。蚊帳の外から描いた絵本。」

「おかあさんだいすきだよ」というタイトルには、子どもが「お母さんのこと大好きだよ」と言っている意味と、お母さんが「お母さん、あなたのことが大好きだよ」という二つの意味が入っています(だと解釈しました)。
一回読んで違和感。
いや、こんな泣けそうな本に冷め冷めとした気持ちが湧く自分がおかしのでは?と思い何度か読んでも、やっぱり違和感。
「感動して」「子どもの気持ちをわかって」「子どもが失敗や間違いをしても、ありのままの姿を愛してあげて」という意図はわかります。
でも毎日全力で育児をして、家事も仕事もして、これ以上なく自分を犠牲にしてエネルギー使いながら頑張っているお母さんたちに、特に繊細なお母さんに、こんなこと言ったら追い詰めて傷つくことがわからないんでしょうか。
自分の中で「ちょっとだけ」「おごだでませんように」と並ぶ自己満足絵本です。

叱るにも意味があってやっているんです。ただイライラしているわけではない。
幼児になればその子がちきんとした生活習慣で生活できるように、集団生活でやっていけるように、放置したらその子のためにならないと思って考えて叱っていることも、「いいのよ~」と甘やかすのが愛でしょうか。違うでしょう。
確かに子どものやる気の出る言い方というのもあるでしょう。
でもこのきつい言い方に至るには、その優しい言い方も聞いてくれず、何回も何十回も言い続けてそれでも子どもが言うこと聞かないから最終的に「いいかげんにしなさい!!!!!!」とこちらもキレるのです。最初から常にキレているわけではない。
この本は本物の母親だったら書かないですね。自分のことを棚に上げてこんなこと書けない。
仮に全部実行できている母親だったら…やっぱり「私こんなに素晴らしいのよ」なんて書かない。
これは男性が蚊帳の外から書いた絵本だと思います。

2.情報

著者:みやにしたつや
出版年月日:2014/2/10
出版社:金の星社
ページ数:24ページ
おすすめ対象年齢:3歳から