絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★144「うんちっち」~大人がバカにされている気持ちにもなるけれど、でも憎めない。子どもに絶対受ける。

うんちっち

都合が悪くなると「うんちっち」しか言わないうさぎの子、シモン。
むかつきますねー(笑)
でも子どもにはとても受けます。面白いです。
フランスのロングセラー絵本。

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「うんちっち」表紙


「大人がバカにされている気持ちにもなるけれど、でも憎めない。子どもに絶対受ける。」

子どもに読み聞かせるとバカ受けです。間違いなく受ける!
フランスのロングセラー絵本だそうです。

あるうさぎの子が言う言葉はただひとつ。いつでもどこでも「うんちっち!」
これは本当に発達的にそれしか言えないのか、革新犯なのか…!
たぶん後者です。都合の悪いことを言われて親に反抗的にそしてバカにして「うんちっち」しか言わないんですよ。そう思うと表紙の顔がなんて悪い子に見えることか(笑)

おおかみに食べられた後に普通に喋っているのは、たぶんこれが素の状態。めっちゃ饒舌に喋れるくせに。
でもまた都合の悪いことを言われると今度は「おならぶー!」というオチ。
なんと小憎らしくて可愛い子。
うちの子どもたちも真似して都合が悪くなると「うんちっち」とか言い出さないか心配でしたが(笑)、いまのところ大丈夫です。

鮮やかな色、太くて力強い線、この見やすく美しいイラストもとても魅力的です。
大事なフォントが大きくなるのもいい。


2.情報

著者:ステファニー ブレイク (著), Stephanie Blake (原著), ふしみ みさを (翻訳)
出版年月日:2011/11/14
出版社:あすなろ書房
ページ数:30ページ
おすすめ対象年齢:2歳から