絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★127「はるかぜさんぽ」~まるで夢を見ているかのような幻想的な美しさを、水彩で描く。

はるかぜさんぽ (講談社の創作絵本)

『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『ゆきみちさんぽ』につづく、人気シリーズの続編だそうです。
その二作はまだなのでこれから読みます…。
美しい水彩で描かれた春の世界に、心が引きこまれます。
草の匂いをかぎに、外へでたくなります。

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「はるかぜさんぽ」表紙


「まるで夢を見ているかのような幻想的な美しさを、水彩で描く。」

なんて透明感のある、そして柔らかくて発色のいい水彩の絵なんでしょう。
絵だけで大満足です。飾っておきたいような美しい絵。

女の子が春の風を感じて、外にひとりで散歩にでかけます。
となりのトトロのメイちゃんをほうふつとさせます。
途中で出会うのは、桜の花、しゃぼんだま、だんごむしさん、たんぽぽのわたげ、そしてたくさんの黄色いちょうちょ。
まるで夢を見ているかのような幻想的な美しさです。

いいなあ、こうして草むらの上で風と緑と花のにおいを浴びながら寝転がっていたいなあ。
気持ちよさが伝わってきます。
作者の江頭路子さんのファンになりました。


2.情報

著者:江頭 路子
出版年月日:2017/3/9
出版社:講談社
ページ数:36ページ
おすすめ対象年齢:2~3歳から