絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

絵本はラブレター。自分が愛されていたことを絵本が教えてくれた。

「だるまちゃんとうさぎちゃん」を30数年ぶりに手に取り、ページを開いた瞬間に幼児の自分に心がタイムスリップした。

雪が降った日に、お盆の上で雪うさぎをつくってくれた祖母。
かわいらしいうさぎりんごとだるまりんごも作ってくれた。
とても甘くておいしかった。

実家は祖父母が駄菓子屋をやっていた。
そこに売っている軍手でうさぎのてぶくろ人形を作ってくれた祖父。
新聞でうさぎの帽子も一緒に作ってくれた。

そしてこのこれらを含むたくさんの絵本を読ませようと買ってくれた母。
覚えていないけれどきっと読み聞かせもしてくれたのだろう。

そして時を経て、今度は私がわが子を膝に乗せて、「だるまちゃんとうさぎちゃん」を読み聞かせる。
雪うさぎかわいいね、雪が降ったら作ろうね。
りんごのうさぎは今度作ってあげるからね。

この胸にある愛と同じものを、
母も祖父も祖母も、持っていてくれたことを思い知る。
泣きそうだ。

私が愛されていたことを、絵本が教えてくれた。思い出させてくれた。

f:id:reviewand:20190214235605j:plain「てんぐちゃんシリーズ」当時は安かったなあ


あなたに絵本をめぐる愛の思い出はありますか。みんな持っていますように。
絵本は時を超えたラブレター。