絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

576「おかしとおうちくれませんか?」~情報はごちゃごちゃして見づらいし、災難ばかりの暗い話で、楽しみ方がいまいちわからない。

おかしとおうちくれませんか? (PHPわたしのえほん)

ハロウィン特集。
シリーズもので、これしか読んでいませんが、わかりづらいしネガティブな気持ちになってしまいました。。

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「おかしとおうちくれませんか?」表紙


「情報はごちゃごちゃして見づらいし、災難ばかりの暗い話で、楽しみ方がいまいちわからない。」

ごちゃごちゃしていて、絵と文字の関係・絵の意味がわかりづらく、あまり好きじゃないです。
絵のはじっこからはじっこまで120%焦点が合っているから、どこを見ていいのかわからない。そのページの主役がなんなのかわからない。混乱しながら読みました。
絵が洗練されていないわけではないんですよね…ものすごく精密で丁寧な絵なのですが、それを全ページ隅々までやるから仇となっているというか。

物語もごちゃごちゃしています。
「素敵なお家に住みたい」「お菓子をたらふく食べたい」「わくわくするいたずらをしたい」と願うじめじめしたお化けたちが、街のハロウィンに便乗するお話です。

「トリックオアトリート」を聞き取れなくて「鳥は鳥ー!」と毎回言うのもなんだか寒い。
犬、おじいさん、おばけ、忍者屋敷と災難にばかり遭うのも段々暗い気持ちになります。
そもそも何にもしないで家と食べ物をくれというのが、なんだかなあ…。


2.情報

著者:せき ゆうこ
出版年月日:2018/9/20
出版社:PHP研究所
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から