絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★329「おんなのことあめ」~雨を愛し愛される少女の、ため息がでるほど美しいファンタジー。

おんなのことあめ

「雨」特集。
雨を愛し、雨に愛される女の子のファンタジー
この子は人間なのか、天使なのか、雨の神様なのか。
梅雨の季節に読みたいです。

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「おんなのことあめ」表紙


「雨を愛し愛される少女の、ため息がでるほど美しいファンタジー。」

チェコの作品です。
雨に愛され、雨を愛する少女のファンタジー

点描で描かれる「雨さん」がため息が出るほど美しいです。
移動する雨雲をみることがあったら、その雲は大好きな女の子を探しているのかもしれないなと、これから思えそうです。
泣くほど女の子のことが好きな雨さん。

雨に愛され、雨を操り、湖みたいな瞳を持つこの少女はまるで幸運の天使のよう。
女の子にとっても雨は優しい存在。まさに恵みの雨。
梅雨空が憎い季節にこれを読んで、雨や雨雲がすこしだけ愛しく見えました。


2.情報

著者:ミレナ・ルケショバー (著), ヤン・クドゥラーチェク (イラスト), 竹田 裕子 (翻訳)
出版年月日:1977/3/1
出版社:ほるぷ出版
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から