絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★276「かえるのどびん」~自分を認めてくれる世界はどこかにある。努力は報われる。

かえるのどびん

生き物特集。
「穴の開いた傘」って「ぼどどど」って音がしますかね…?
しないですよね…。もやもやもやもや

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「かえるのどびん」表紙


「自分を認めてくれる世界はどこかにある。努力は報われる。」

今の環境が生きづらく、辛くても、世界のどこかには自分を認めてくれる環境があるということ、
努力は報われるということを、かえるの「どびん」(名前)を通して教えてくれる。
七五調の言葉がリズミカルで、
辛く苦しい途中までの話も軽快にしてくれる。

おいけがむらに住むかえるのどびん。村では夏に全員参加の泳ぎの競技があった。
一度も勝てたことのないどびんは、からかわれて、辛くて頭の中がこじれていた…。
でも何かを信じてすごしたどびん。耳を澄ましているとちゃんと知りたい情報は入ってくるもの。

最後の「どびんがはじめてやりました」の得意げな、嬉しそうな、泣きそうななんとも言えない表情にうるっときます。
良かったねどびん!


2.情報

著者:野村 たかあき
出版年月日:2009/9
出版社:教育画劇
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から