ゆきのひ (こどものとも傑作集)
冬に読みたい一冊。
雪国の冬はとても厳しく、でも人との繋がりは温かい。
てんぐちゃんシリーズの加古里子さんの作品です。古い。長く愛されているのがわかります。
「雪国の生活はとても大変で、でも温かい。人々の営みのぬくもりが感じられる一冊。」
昭和の日本の雪国の人々の生活、そこでの楽しみと苦労、両方が丁寧に描かれています。
著者の加古里子(さとし)さんは福井出身とのこと。私も主人の実家が福井で、「昔は雪がたくさん降って二階から出入りしたことがある」という話を聞いていたので、とても親しみを感じました。
雪の中、野菜を室にしまったり、雪囲いをする大人たち。
雪合戦やスキーやそりで遊ぶ子どもたち。
かんじきをつけて雪を登り、たきぎを作るお父さん。
懐かしい昭和の商店街の様子。
雪下ろしの様子。
かまくらの中で楽しく遊んだり食べたりする雪国の楽しさ。
一方で停電したり、線路が埋まり、それを助け合って復旧する男たち。
雪国の生活はとても大変で、でも温かくて。
人の生活のぬくもりがすぐそこに感じられる素敵な絵本です。