ぎょうれつのできるケーキやさん
食べかすを拾って売りものにするとか、
アリに水をかけるとか、もやもやポイントが多い。
「ケーキはものすごく美味しそう! …でも、ゴミって他人が自由に拾って売っていいものなのだろうかモヤモヤ」
「ぎょうれつのできるパンやさん」「すうぷやさん」に続いて読みました。
パンは受け付けなかったです。すうぷは面白かったです。そしてこのケーキは…合いませんでした。
他の方の「面白かった!」の高評価レビューを見ていると、この作者の方と自分の相性がどうも悪いだけの気がします。。
今回の舞台はケーキ屋さんで、そこで落ちているものを拾ってケーキを作ろうとするアリたちが主人公のお話なのですが…。
登場するケーキはどれも美味しそう。
特に見開きの、果物たっぷりのケーキなんて艶々していてよだれが出そうです。
この作者の方はとても真面目で几帳面なんだというのがものすごく伝わってきます。
だからこそ、でしょうか。パン屋の計画性のなさもそうでしたが、設定とか常識的に「え?」と思うところが際立ってしまうんです。
この場合、
・いくら子どもでもそんなに食べこぼす?というくらい、動物たちがケーキの破片を落としまくる
・主人公のアリたちが結構冒頭で水に落とされる
・と思ったら、パティシエのアナグマさんにも水をかけられる それ普通なら死んでしまう
・食べこぼしたものはゴミにするしかないとはいえ、それを拾って再利用して売り物にするというのがもやもやする
エコだと思うべきなのか、いや、ゴミはゴミの時点で自由に拾ってまた売ってもいいんだよというのは道徳的にどうなんだろうかとか、自分も答えが出せずにもやもや。
「お母さん、ゴミ置き場に欲しいものがあったから拾ってきたよ。これで商売するね」と子どもに言われたら何が正解なんですかね。
そこまで考える必要ないんだろうけど、違和感が消えない。どうしたものか。
2.情報
著者:ふくざわ ゆみこ
出版年月日:2013/3/1
出版社:教育画劇
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から