おつきさまのとおるみち―お月見のおはなし (行事のえほん)
「月・お月見」特集。
優しい…。しみじみと優しい気持ちになります。日本のよき絵本、という感じ。
「動物たちを優しく見守り、また見守られる優しいお月さまの幻想的な光。優しい気持ちになる。」
お月見の前後、9月に読みたい絵本。
第一印象は、「日本らしい繊細さと優しさを持つ本」。呼んでいると優しい時間が流れ、優しい空気が自分を包み込みます。
「るんるんるん」と顔を出すお月さまはいつも動物たちを優しく見守っています。
時に家路につく子ぎつねたちを見守り、安全に帰れるように光で道を照らし、
時に熱を出した子のために水を汲みに急ぐ母親きつねの道を照らす。
その光は、太陽の「天使のはしご」のお月さまバージョンのように幻想的で美しいです。
なんという神聖な光。
その後、今度は逆に、いつも見守っている動物たちから見守られるようにお月見をされるお月さま。
お供え物ももらいました。
そのまんまるな姿は喜びに満ちているかのようです。
2.情報
著者:香山 美子 (著), 末崎 茂樹 (イラスト)
出版年月日:1993/8/1
出版社:教育画劇
ページ数:28ページ
おすすめ対象年齢:3歳から