ないたあかおに (絵本・日本むかし話)
かなり古い名作なので、読んだことがある人も多いのでは?
誰かのことが大事すぎて、好きすぎて、自分を犠牲にする。
そこまでしなくていいんだよと思いながらもでもやっぱり感動しちゃう。
自分にそんなことができる相手はいるかな。
ああ、できたんだった、子どもという存在が。
「優しさにさらに優しさをかぶせてくる名作」
誰かを本当に好きで大切に思う気持ちに触れ、そしてそのために自分を犠牲にするという行動を見て、心を強く動かされ涙が出ました。
人間とうまくやりたいのに、オニという姿のためにうまくできずに悩む優しい心をもった赤鬼。
その様子を知り、自分が村でわざと暴れるからそれを殴ることで村人たちの信頼を得てくれと、シナリオを作り実行する青鬼。
そのおかげで赤鬼は村人と仲良くなれました。
でもふと気になって青鬼の家へ行ってみると手紙が。青鬼は自分がいると赤鬼と村人たちの幸せの邪魔になるだろうからと自ら姿を消したのでした…。
それを見て泣く赤鬼。私も泣きました。
優しい赤鬼を大事に思い、その将来のために先を読んで更に優しく自己犠牲的な行動をとった青鬼。
優しさにさらに優しさをかぶせてくるスタイル。
いつまでも心に残る名作です。