おにはうち!
節分の本をまだまだ紹介します。
なぜか節分の本に佳作が多いのはなぜ…?
節分というか、鬼を題材にした絵本全般に多い。
「鬼=悪」のイメージだけど、本当に悪いものなの? 本質を知っているの? 自分で確かめてみた?
本当は優しいかもよ……というあたりがポイントっぽいです。
「節分を題材にした道徳の勉強。差別やいじめを考える。」
におくん(鬼)のこれまでの人生(鬼生)の辛さが、根拠のない差別やいじめに苦しむ人に重なります。
「自分は人から嫌われている、邪魔な存在だ、だから友だちもできないし一緒に遊んでは行けない…」
そうやって自分を責めながら生きているのは辛いことです。
におくんは自分からは「仲間に入れて」と言えずに、遠くから子どもたちを見ているだけ。
本当は一緒に遊びたかった。
だから子供と先生が誘ってくれた時、とても嬉しかったはず。
園長先生が「におくんはいのちの恩人です」と言って抱きしめたとき、今まで感じたことのない幸せを感じたはず。
そう思うと泣きそうになります。
豆まきの時間になり、先生が節分の豆まきの由来をお話します。
「むかしの人はよくないことが起きるとそれを鬼のせいにしたの。」
子どもにわかりやすく豆まきの理由の説明もできる良本です。
園長先生がここでも「いい鬼はーうち!」と素晴らしいことを言います。
子どもたちが考えるきっかけになるでしょう。いい鬼っているの? どんな? 私たちはいい鬼とどう接すればいいの?
節分を題材にした道徳の勉強になります。