オニたいじ
節分が終わってしまいましたが、節分にまつわる本を何冊か紹介します。
ああ時期が惜しい!
節分の豆が意志をもって考えていたらどうなる? というお話です。
これは道徳にいいんじゃないかと個人的にとても気に入っています。
「悪とは、正義とは。道徳に使える、スケールも懐も大きな本。」
もしも節分の豆が、「よくものを考える豆たち」だったら…!?
そうきたか。その発想はなかった。
豆が正義の意志をもったらどうなるか。
「あそこでオニのお面をつけているひとは、オニのふりをしているだけで、いつもは普通のおじさんだ。」
ばれたか(笑) おじさん、ばれてますよ! そして
「世界にはもっと本物の悪いオニがいる。どうせなら、ぼくはそっちを退治しよう」
賢い。優秀。警察に表彰されるわ。
二番目の豆なんてもっとすごい。
「オニのふりをしたおじさんにも、家に帰れば奥さんや子どもがいることでしょう。」
なんと、おじさんの奥さんと子どものことまで心配するなんて、どれだけ裏のことが読める優しい豆…!!
三番目の豆もすごいことを言います。
「こんなところでごっこ遊びをしてる場合じゃない」
ごっご遊び(笑) 子どもをだまさず本質を教える姿勢、大好きです(笑)
宇宙人まで登場しますよ、スケールが大きいなあ。びっくりだよまったく。
2.情報
著者:森 絵都 (著), 竹内 通雅 (イラスト)
出版年月日:2012/12/1
出版社: 金の星社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から