ぽとんぽとんは なんのおと (こどものとも傑作集)
「くまのこウーフ」の神沢利子さんの作品。
雪が溶け春が近づく3月、この季節に読みたいです。
冬ごもりの温かさと外の世界の厳しさ、そして
春の世界に出ていく親子熊の姿に、感動してゾクゾク。
「幸せそうな親子熊の冬ごもり。春の世界に出ていく三匹の姿に感動」
何十年も長く愛される素晴らしい作品。
神沢利子さんは樺太で育ったので熊が身近な存在だったそう。「くまのこウーフ」も有名です。
なにしろ、ふゆごもり中の穴の中と、お母さん&子どもたち熊が温かそうで、ぬくもりが本のこちらまで伝わってくるのが良い!
冬の日の朝の布団とか、寒い日にみんなで入るこたつのような温かさ。
それに毛皮のふわふわさが加わって、最高に幸せな温かさ。
そんななかで熊のぼうやはお母さんに尋ねます。「〇〇ってなんのおと?」
「かーんかーん」は木こりが木を切る音。
しーんは外で雪が降っているとき。
「つっぴいつっぴい」は小鳥の声。だんだん春が近づいてきました。つっぴいという語感も好き。
「どどーどどー」は雪崩の音。さらに春が近くに。
そして「ぽとんぽとんってなんのおと?」
春の世界に出ていく三匹の姿に、感動でゾクゾクする感覚すら覚えます。
長く読み継ぎたい傑作。
2.情報
著者:神沢 利子 (著), 平山 英三 (イラスト)
出版年月日:1985/2/15
出版社:福音館書店
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2~3歳から