絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

6「ゆきのともだち」~自分の心の声に耳を傾け、願えば、世界は変わる

ゆきのともだち

予想外に雪が積もらなかった! 子どもたちは楽しみにしていたのに残念そう。でも大人はほっとしました…。
寒いうちにまだまだ雪の本を紹介します。海外の作品です。

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「ゆきのともだち」表紙

「自分の心の声に耳を傾け、願えば、世界は広がる」

「変わりたい」と思うこと、大人にもありますよね。
そう願った時こそ「変われるとき」。そんな大切なことに気づかせてくれる心温まる本です。
子どもにはもちろんのこと、大人にもおすすめしたいです。

絵本を読むのが大好きだったこぶたのピッグは、本があれば幸せで友達はあまりいませんでした。
でもある日、自分の心の願いに気づきます。
「ぼくのねがいはかわること、ともだちいっぱいつくること」

あなたは本当の心の声に耳を傾けていますか。何かから逃げていませんか。そんな声が聞こえてくるようです。

そして願いはすぐに実現し、それが新たな行動と勇気をもたらし、ピッグの世界はどんどん広がっていきます。
最終的に「みんなのひろば」を作ったピッグたちはもう孤独ではありません。

こうしたいということに気づき願えば、その願いはほとんど叶ったも同然。あとは少しの勇気と好奇心で行動すれば世界が広がる。
そんな力強いメッセージを、優しく美しい水彩画とともに楽しんでみてはいかがでしょうか。

2.情報

著者:イアン ホワイブロウ (著), ティファニー ビーク (イラスト), Ian Whybrow (原著), Tiphanie Beeke (原著), 木坂 涼 (翻訳)
出版年月日:2003/10/1
出版社:理論社
ページ数:25ページ
おすすめ対象年齢:3歳から