絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★516「そらの100かいだてのいえ」~第四弾になってきて、段々ネタ的に苦しくなっていないだろうか…。事象が抽象化しています。

そらの100かいだてのいえ

シリーズ4弾。
抽象度が上がってきました! 空気とオーロラの順番は逆の気がする。

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「そらの100かいだてのいえ」表紙


「第四弾になってきて、段々ネタ的に苦しくなっていないだろうか…。事象が抽象化しています。」

100かいだてのいえシリーズ第四弾。
子どもよりも私がファンなのですが、第一弾は良かった。海も良かった。
でもこれはそろそろネタが苦しくなってきているのを感じた…。

ツピくんというシジュウカラが、ひまわりの種を育てるために飛び立つと、雪の雲の中から声が聞こえます。
中に入っていって、空のお話の始まりです。

1-10は雲。11-20は雨。
21-30は虹。ここからもう苦しい。種に「虹色ビームを当てて芽が出る」ってどういうこと?
具体的な生き物と違って、「虹」は抽象的すぎてやってることが「それ虹と関係あるの?」と突っ込んでしまう。
31-40は風。
41-50は雪。雪が栄養をあげるとひまわりの葉っぱが出るというのも意味がわからず。栄養…?
51-60は氷。
61-70は雷。
71-80がオーロラで、81-90が空気というのは、上下が逆じゃないだろうか。オーロラは空気薄そうだよねえ。
91-99は光。さあ抽象的(笑)

ラストのひまわりは圧巻です。


2.情報

著者:岩井 俊雄
出版年月日:2017/8/8
出版社:偕成社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から