木いちごつみ (日本傑作絵本シリーズ)
子どもが大人の語彙力を持ったらこういう詩を書くんだろうな、という
本当に子ども目線の詩集。
目の前に広がる子どもの見る世界。
「岸田さんは本当に子どもの心を持っているのだと確信。生命への興味と愛を感じる。」
これを読んで確信しました。岸田衿子さんはこれまでの作品を「子どもの心になりきって書いていた」のではない。本当に「子どもの心を持ったまま大人になったすごい人」なんじゃないかと。
小手先の「子どもになりきってみよう」って気持ちだけではここまで子どもにはなれません。
4,5歳児が少し高度な語彙力を持ったら本当にこんなこと言いそう! という作品です。
動物と対話しちゃう。妄想の世界で世界とお話しちゃう。
これは子どもの見ている世界のお話。
必ず生き物(人間含む、物の擬人化含む)が出てきます。
生き物たちと人間が同じ列に存在する。だから岸田さんの世界は愛がいっぱいなんだ。
2.情報
著者:きしだ えりこ (著), やまわき ゆりこ (イラスト)
出版年月日:1983/10/20
出版社:福音館書店
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:3歳から