絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★627「どんくまさんと おたんじょうび」~うさぎの子どもたちが祝ってくれる誕生日。どんくまさんと子どもたちの心の交流が幸せすぎる。

どんくまさんと おたんじょうび (至光社国際版絵本)

第一作よりパワーアップしています。
子どもとの交流に心温まります。

f:id:reviewand:20191127121140j:plain
「どんくまさんと おたんじょうび」表紙


「うさぎの子どもたちが祝ってくれる誕生日。どんくまさんと子どもたちの心の交流が幸せすぎる。」

1作目より絵が一気に進化しています! そしてうさぎたちが「どうぞのいす」のうさぎさんと一致。
1作目はどんくまさんの失敗ばかりが目立った気がしますが、本作はとても感動しました!
うるうる。

秋。どんくまさんは心が寂しくなり、長い冬が来る前に誰かに会いたいと思い、あのわかくさ幼稚園にやってきました。
窓からのぞくと火があったのでびっくりして水をかけて消してしまいましたが、それは誕生日ケーキでした。
うさぎの子どもたちから責められて、また失敗しちゃったと落ち込むどんくまさんでしたが、先生がどんくまさんも一緒に誕生日会を続けましょうと提案。
トンビ踊りを一生懸命踊るどんくまさんにみんな大喜び。今回は仲直りも、みんなを笑わせることもできてよかったねどんくまさん。

そして山に帰って冬ごもり(冬眠)するどんくまさんが、自分が子どもの頃を回想します。
小さいどんくまさん、激かわ!!! ころころして本当に可愛いです。

そして冬眠から目覚めた後の展開が、涙ものです。
春、子どもたちが「どんくまさんの誕生日!」とお祝いをしてくれるのです。
目覚めたどんくまさんはまるで生まれ変わったかのような、また新たに生を受けたかのような喜びを感じたことでしょう。
子どもたちとどんくまさんの心の交流。幼い頃の自身の記憶とリンクして、本当に幸せそうです。
読んでいても幸せいっぱいになる一冊。


2.情報

著者:柿本 幸造 (絵), 蔵冨 千鶴子 (著)
出版年月日:1985/6/1
出版社:至光社
ページ数:24ページ
おすすめ対象年齢:4歳から