絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★★616「もりのかくれんぼう」~子どもから大人まで夢中になってしまう魅力的な作品。となりのトトロを思い出す。

もりのかくれんぼう (日本の絵本)

秋特集。
大人も子どもも夢中になる隠し絵(だまし絵)。いい味です。

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「もりのかくれんぼう」表紙


「子どもから大人まで夢中になってしまう魅力的な作品。となりのトトロを思い出す。」

絵から何かを探す絵本の、基本的な作品。愛されている理由は読めばすぐにわかります。
森の中の、温かく繊細な描写に大人も子どもも心を奪われて、その世界にどっぷり入り込んでしまいます。
「かくれんぼう」と動物たちの隠し絵(だまし絵?)を探し出す作業が、非常に楽しく興奮します。
大人でも難しいくらいなので林明子さんの本気が見えます。子供だましにしないところに好感が持てます。
子どもなら4~5歳くらいから一緒に楽しめるでしょうか。
大人まで末永く楽しめると思います。

全体的なテーマとしては、「となりのトトロ」とか「平成狸合戦ぽんぽこ」といった環境破壊や森の主の存在を思い出します。通じるものがあると思います。この辺が好きな方はぜひに。


2.情報

著者:末吉 暁子 (著), 林 明子 (イラスト)
出版年月日:1978/11
出版社:偕成社
ページ数:40ページ
おすすめ対象年齢:5歳から