ワニばあちゃん
お互い見えないのに、無くてはならない存在。
ほのぼの温かくてユーモラスなのに、どこか哲学的。
「ワニばあちゃんの鼻の中に住んでいるアリじいちゃん。二人の共存があたたかい。」
ほのぼの温かい表紙から、さあどんなお話なのかとページをめくったら
初っ端から「ワニばあちゃんの鼻の穴にはアリじいちゃんが住んでんのよ」という衝撃。
でもお互いの姿は見えない。鏡でしか。
お互い住んでもらって、住まわせてもらって、鏡(自分)を見なきゃ相手も見えないだなんて、
これは考え始めると深い話じゃないだろうか。
環境と人間とか、自然と人間とか。そういう話に繋がる気がするのは私だけか。
考えすぎか笑
「〇〇してんのよ」という口調もたまらなく愛おしいですね。
これはいい本だ。
2.情報
著者:おくはら ゆめ
出版年月日:2008/5/1
出版社:理論社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2歳から