絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★556「ワニばあちゃん」~ワニばあちゃんの鼻の中に住んでいるアリじいちゃん。二人の共存があたたかい。

ワニばあちゃん

お互い見えないのに、無くてはならない存在。
ほのぼの温かくてユーモラスなのに、どこか哲学的。

f:id:reviewand:20191016143648j:plain
「ワニばあちゃん」表紙


「ワニばあちゃんの鼻の中に住んでいるアリじいちゃん。二人の共存があたたかい。」

ほのぼの温かい表紙から、さあどんなお話なのかとページをめくったら
初っ端から「ワニばあちゃんの鼻の穴にはアリじいちゃんが住んでんのよ」という衝撃。
でもお互いの姿は見えない。鏡でしか。

お互い住んでもらって、住まわせてもらって、鏡(自分)を見なきゃ相手も見えないだなんて、
これは考え始めると深い話じゃないだろうか。
環境と人間とか、自然と人間とか。そういう話に繋がる気がするのは私だけか。
考えすぎか笑

「〇〇してんのよ」という口調もたまらなく愛おしいですね。
これはいい本だ。


2.情報

著者:おくはら ゆめ
出版年月日:2008/5/1
出版社:理論社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2歳から