ちびフクロウのぼうけん (世界傑作絵本シリーズ)
ふくろう・ミミズク特集。
それぞれの動物、それぞれできることが違うから素晴らしい!
「フクロウには大きな足も、ふわふわのしっぽもないけれど、フクロウは飛べる! みんな違ってみんないい。」
みんな違ってみんないい、のフクロウ版とでもいいましょうか。アイデンティティの確立の瞬間です。
好奇心旺盛なちびフクロウは、朝になっても眠らずに一人森へ散策に出かけてしまいます。
そこでうさぎ、クマ、リスと出会います。
でも自分はうさぎのようにぴょんぴょん飛べないし、クマのように大きな足もないし、リスのようにふわふわしっぽもない。
じゃあ自分にはなにがあるの? 自分は無力で何もないの?
自信をなくすちびフクロウに、お母さんが「わたしたちは、そらをとべるわ」と教えてくれます。
初めて飛んだちびフクロウの気持ちよさそう、かつ得意げな顔がとてもいいです。
お兄ちゃんお姉ちゃんも抜かしてしまいました。
動物の毛、松の葉、雪のひとつひとつを繊細に柔らかく描いている絵が非常に魅力的です。
全てを包むような優しさがあります。お母さんフクロウのような優しさ。
2.情報
著者:ノーラ・スロイェギン (著), ピルッコ・リーサ・スロイェギン (イラスト), みむらみちこ (翻訳)
出版年月日:2009/11/20
出版社:福音館書店
ページ数:36ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から