絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★551「月夜のみみずく」~静寂の中、大きなミミズクと対峙する興奮と緊張感。自然の中で生かされている動物と人間。

月夜のみみずく

ふくろう・ミミズク特集。
緊張感のある自然との対峙。「北の国から」を思い出しました。

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「月夜のみみずく」表紙


「静寂の中、大きなミミズクと対峙する興奮と緊張感。自然の中で生かされている動物と人間。」

北の国から」でキツネを呼ぶシーンを思い出しました。
温暖な日本の地域に暮らしているとこんな体験はできそうもありません。
寒い地方の冬は生き物に厳しく、そして人間も生き物もその中で一緒に生かされている。そんなことを感じます。

主人公の女の子とお父さんが松の森にミミズク探しに出かけます。
お父さんは自然やこの森を知り尽くしているのでしょう。とても大きな背中に見えます。
1分なのか3分なのか、ミミズクと対峙することができた時間の緊張感と興奮がぴりぴりと伝わってきました。
こんなに静かで雄大な体験をしてみたいものです。

2.情報

著者:ジェイン ヨーレン (著), ジョン ショーエンヘール (イラスト), 工藤 直子 (翻訳)
出版年月日:1989/3/1
出版社:偕成社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から