おじいちゃんの手
「敬老の日」おじちゃん・おばあちゃん・祖父母特集。
おじいちゃんの手が孫に自由を与えてくれた。アメリカでの黒人差別のお話。
「色んな事を教えてくれたおじいちゃんの手は、黒人差別と闘ってきた強く優しい手。」
おじいちゃんと孫のジョーゼフしか登場しませんが、
おじいちゃんの口調、目線で、アメリカでの黒人差別とそれを違法であると反対し闘ってきた歴史を描いています。
非常に優しく柔らかいタッチの絵と言葉ですが、
人種差別を受け闘ってきた時間の苦しさは並大抵のものではなかっただろうと胸が痛くなります。
靴ひもの結び方、トランプの切り方、ピアノの弾き方、ヒットの打ち方、パンの焼き方を教えてくれたおじいちゃん。
おじいちゃんがプラカードを持ち、仲間と繋ぎ合った手は、偉大な手。
その手が孫に自由を与えてくれた。
最後の「おまえのその手は、なんでもやれる。やれるんだよ。」の一言の重みが凄まじいです。
2.情報
著者:マーガレット・H. メイソン (著), フロイド クーパー (イラスト),もりうち すみこ (翻訳)
出版年月日:2011/8/1
出版社:光村教育図書
ページ数:30ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から