絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

455「ぶきみなよるのけものたち」~漫画風、漆黒の森を舞台にしたユーモアと皮肉たっぷりのお話。

ぶきみなよるのけものたち

おばけ特集。
怖い雰囲気を醸し出していますが、雰囲気だけで、実際は面白い内容です。

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「ぶきみなよるのけものたち」表紙


「漫画風、漆黒の森を舞台にしたユーモアと皮肉たっぷりのお話。」

文章ではなく、吹き出しに動物たちの台詞が書かれています。
台詞だけで進行していく様子は、まるで漫画のようです。
字も絵も大きく、コントラストもはっきりしているので1~2歳から楽しめそうです。

夜の漆黒が、全体的に怖い雰囲気を醸し出していますが、
読むと笑ってしまう軽快さです。
お話自体は「なんで獣が獣を怖がっているんだよ」という笑い話です。
終始気絶しているねずみ、夜の獣が自分たちだと気づいた獣たち、人間との遭遇。
ユーモアや皮肉たっぷりです。

あなたが恐れているのはあなた自身なのかもしれません。


2.情報

著者:ジアナ マリノ (著), なかがわ ちひろ (翻訳)
出版年月日:2016/7/1
出版社:BL出版
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:2歳から