四角いクラゲの子 (えほんのもり)
「そのままのあなたでいいのよ」的な本かと思って読んだら違いました。
こういう結末も正統派で、これはこれでいい。
一個前の「さかなはさかな」といい、いろんな絵本があって面白いですね。
「洗練された言葉と、深くて優しい絵。声に出して読みたい綺麗な言葉の流れ。」
丸いクラゲたちの中、一匹だけ四角くうまれてしまったクラゲの子・ユラのお話。
言葉が洗練されて美しいです。ぜひ声に出して読みたい。
絵もそれに負けじと美しいです。
特に海の闇と、月の光、夢の中で咲くクラゲの花たちが非常に味わい深いです。うん、深い。
スイミーとかエルマーみたいに「そのままのあなたでいいのよ」という多様性の話かと思って読んだら、結末は違いました。
正統派というか、めでたしめでたしといった結末です。
クラゲは海月と書きますからね。ユラのお母さんは優しいお月様なのでしょう。
2.情報
著者:今江 祥智 (著), 石井 聖岳 (イラスト)
出版年月日:2010/2/1
出版社:文研出版
ページ数:28ページ
おすすめ対象年齢:5歳から