くろくんとなぞのおばけ (絵本・こどものひろば)
おばけ特集。
だけどおばけのしわざじゃありません。
他のレビューを見ていてもラストは賛否両論。切ないです。
「クレヨンたちとねずみ家族の優しい心の交流。おばけは出ないので怖がりさんもご安心を。」
くろくんシリーズ。
おばけの話ではありません。怖がりさんでも安心して読んでください。
ある日目覚めると、きいろくんがいなくなっていました。その次の日も次の日も、どんどん仲間のクレヨンが消えていき、探してもいません。この辺はちょっとだけ怖いですね。(でも大丈夫)
いなくなっていった理由を知ると、切ないお話でした。
ラストも非常に切ない!
でもこうして「死」を考えさせるのも必要かなと思います。
しかしなかやさんの絵本全体に言えるのですが、冗長…。文章が多くて単調で、「この繰り返し本当に必要なの?」と読んでいて疑問に思ってしまいます。洗練とは遠い。わざと意図があって、こうして削れる情報の多い文章にしているのか(児童書に移行させるためにわざと文字数を多くしているとか)。それならいいけれど、それとも意図がなくてこうなってしまうなら残念かも。
読み聞かせをする方も、子どもたちも、集中力が途切れて飽きてしまうんです。読み聞かせ会とかに向かない本。
2.情報
著者:なかや みわ
出版年月日:2009/7/20
出版社:童心社
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から