絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★★365「ありとすいか」~小さなものが大きなものに出会うという、たむらしげるさんの原点の作品。鮮やかで甘い!

ありとすいか (名作絵本復刊シリーズ)

夏特集。
絵がとにかく美しい! 精密で鮮やかで。ずっと見ていられます。
でもそれに比べるとストーリーが弱いかな…。

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「ありとすいか」表紙


「小さなものが大きなものに出会うという、たむらしげるさんの原点の作品。鮮やかで甘い!」

名作です。たむらしげるさんの処女作?(原点の作品?)のようです。
元は1990年の作品。

小さなアリたちが、大きなスイカに出会って、巣に運ぼうと奮闘します。
迷路のような巣の中の描写がとても面白くて、見ていて飽きません。
でもこの巣のなかの大量のアリとか、走っていく大量のアリは、ちょっと鳥肌が立ちます笑
細かいものの集合が苦手な人は、ぶるぶるしちゃうかもしれません。でもそういうのが見せ場の絵本だからしょうがない…。

シャベルで掘り起こして運んだり、巣がスイカでいっぱいになる描写は鮮やかで一番の魅力的なシーンですね。
口の中が甘くなってきます。


2.情報

著者:たむら しげる
出版年月日:2002/3/1
出版社:ポプラ社
ページ数:31ページ
おすすめ対象年齢:3~4歳から