へちまのへーたろー
夏特集。
何度も読み込むと、大人向けの深い話ですよ。
世の中、自分のことなんて見てない。気にしてない。
「シュールでなんとも言えない笑いがこみあげてくる。世の中には期待するな。親友が一人いれば幸せ。」
相当面白いです。シュール。もっと知られてほしい作品。
変な笑いが「ふははははは」と何度もこみあげてきます。
1歳の息子が表紙を見て「よんで」と差し出してきましたが、これはもっと上ですね。話がわかるのは4,5歳か。笑っちゃうような面白さがわかるのは大人か。
へーたろーは健気です。最初は小憎らしいと思いましたが、本当は人間の子に愛されたかったのね。
愛情表現が下手なだけだったのね。
「人間の子どもがやってきて」とか、そのお母さんのことを「あとからきた女の人」とか言うからてっきり嫌いなのかと思っちゃいましたよ。愛情の裏返し・照れ隠しだったのか。
「あほかおまえら。きゅうりじゃないぞ」というへーたろーの台詞が段々じわじわきます。
このお母さんはたぶん本当にアホです(笑) なーんにも考えてない。へーたろーのことをちゃんと見てもいない。
世の中そんなもんですよ…世の中に期待するなという大事な教訓がここに含まれている気がします。
でもハッピーエンドで良かった。世の中に一人、お互いのことをわかりあえる人がいれば幸せです。
へーたろーもきゅーたろーも良かった良かった。
ところでへーたろーが途中でつけている化粧水はまさかへちま水…!?
2.情報
著者:二宮 由紀子 (著), スドウ ピウ (イラスト)
出版年月日:2011/7/1
出版社:教育画劇
ページ数:40ページ
おすすめ対象年齢:4~5歳から