絵本と愛と子どもらと

目指せ3000冊の絵本レビュー。おすすめの絵本を、季節や行事や年齢ごとに紹介します。時々子育てコラム。私のおススメはタイトルに★をつけています。

★★347「みずとは なんじゃ?」~加古里子さんの遺作、水の科学本。水を大切にし、生き物がずっと生きられるように…という強いメッセージ。

みずとは なんじゃ?

「雨」特集に絡んで。
加古里子さんの集大成となるような強いメッセージが込められています。

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「みずとは なんじゃ?」表紙


加古里子さんの遺作、水の科学本。水を大切にし、生き物がずっと生きられるように…という強いメッセージ。」

加古里子さんの遺作。亡くなる間際まで手掛けていたそうです。
加古さんの集大成となるような強いメッセージを受け取りました。
地球は水の惑星。その水を大切にしよう、地球を大切にしよう、地球に末永く生き物たちが生きられるように子どもも大人もどうか地球を大切にしていきましょう…。
人間愛を超えてすべての生き物への愛。地球への愛。いつまでもみなが幸せに暮らせますようにという願い。
しかと受け止めました。

本書は水を三つの視点から説明しています。
・水蒸気や氷に変わる性質
・動植物の体内で栄養を運んだり病気を防ぐ役割
・地球のクーラーや布団という役割
だからこそ、最後に、海や川を汚さないつまでもにしましょう、末永く生き物が生きていけるようにしましょう、というメッセージ。

鈴木まもるさんの優しいイラストも、このメッセージを伝えるのに最適で素晴らしいです。
大作なので全部を理解するには幼い子にはちょっと難しいかもしれませんが、未来に読み継ぎたい一冊です。
水を知るにはまずこの本をどうぞ。


2.情報

著者:かこさとし (著), 鈴木まもる (イラスト)
出版年月日:2018/11/8
出版社:小峰書店
ページ数:32ページ
おすすめ対象年齢:5~6歳から